湯の華温泉

国道3号線と国道328号線が交わる小山田町交差点から東へ300mほど、食事処と隣接して褪せた黄色い看板に気づく。大きく温泉名が書かれている。



階段を少し下ると、この温泉についての説明文が見える。さらに下ると受付がある。こちらで料金を支払う。




扉を開けると脱衣所、先客が上がろうとしている。脱衣棚にプラ籠が並ぶ。洗面台の裏側はサウナの窓である。



浴場は暗い。外光が入らない構造のためだ。奥に広く空間が延びる。左手前に主浴槽、左奥に水風呂、右に洗い場が並び、右奥に小浴槽が配置されている。サウナは、浴場入口右見返りの配置となる。主浴槽には打たせ湯が落ちている。湯口はパイプだ。




主浴槽の淵と踏み込みには小さい水色長方形タイルが貼られているが、長い年月の経過と温泉成分のためか、黒褐色に変色している。湯は適温で、無色透明、口に含んでも個性的な味わいはない。肌が驚くような感触もない。
小浴槽の淵も小さい長方形タイルが貼られている。エンジ色、乳白色、黒っぽい色のタイルが目に入る。元来の色を想定することができない。湯のイタズラなのだろう。注がれる湯の印象は主浴槽と同様だ。




浴場の壁には宣伝看板が掲げられている。風情を感じる。このような看板とはなかなか出会えない。阿久根のきみよし温泉ぐらいしか思い浮かばない。内牧の田町温泉にも掲示されていたが、浴舎は跡形もなく消えてしまった。



浴場は国道路面より下の半地下にあり、道路とは反対方向にある。打たせ湯の音だけが浴室内に満ちていた。


湯の華温泉
鹿児島市小山田町3807
099(238)5000
単純温泉
40.1℃
シャンプー類なし ドライヤーあり
内湯 サウナ 水風呂
390円
13:00~21:00
休:水曜日
2015/5/5