湯之元温泉 湯之元荘

国道3号線の歩道を歩いていると、昭和の香りが漂う構えの宿に会えます。木製の扉を開けると赤い毛氈のような絨毯が敷き詰められた階段が印象的な玄関です。声をかけ入浴のお願いをします。快く受け入れていただけました。




浴室は長い廊下を進んだ先にありました。木製の戸を開けると半間ほどの奥行きの両脇に木製の棚が用意されています。ここで衣服を脱ぎます。さらにアルミ製の戸を開けると浴室です。
薄い鶯色の壁に囲まれた空間は窓こそサッシに変えられていますが、長い年月を刻み丁寧に管理されてきたことをうかがわせる風情に満たされています。





浴槽は2層に別れ、小便小僧から注がれる湯と浴槽の隅から注がれる湯で満たされます。無色透明の湯はわずかに硫黄の臭いを感じさせます。とがった印象はなく肌に優しくまとわり付きます。
浴槽は昭和の時代に多用された小さいタイルに覆われ、懐かしさにつつまれます。なんともいえない落ち着きをひとり堪能させていただきました。




廊下には荷物が所狭しと並べられています。土地区画整理のため片付けているとのことです。風情あるこの建物も浴室も消えてしまうのかもしれません。


湯之元温泉 湯之元荘 ※2017/5現在解体され更地を確認
日置市東市来町湯田3212
099(274)2004
単純硫黄泉
53.8℃
シャンプー類あり
内湯
300円
11:00~22:00
2013/4/27